昭和の時間感覚が通用しない?

2025.07.02

「8時10分前」は何時ですか?

あるニュース記事を読んで、
僕は思わず、え? って声が出てしまいました。
 
 
「8時10分前に集合」と言われたら、
あなたは何時に集合しますか?
 
 

 
 
 
…はい、僕も迷いなく「7時50分」です。

でも今、10代〜20代の若者たちは、
「8時10分の前」と捉えるのだそうです。
つまり、8時〜8時9分のあいだ。
 
「まさか…!」と目を疑ったけど、
ちゃんと取材に基づいた事実でした。
 
 
 
どうやらその背景には、
スマホの存在があるようです。
 
 
小さい頃からスマホが当たり前にあって、
1分単位でスケジュール管理ができて、
「10分前集合」なんてあいまいな言い方に
そもそも慣れていない。
 
 
「7時50分って言えばいいのに」
という声も、若い子たちからは上がっていました。
 
 
なるほどなぁ…と思うと同時に、
 
 
僕たちの「空気で察する文化」や、
余裕を持つことを美徳とする感覚は、
知らないうちに古いものになっているのかも。
 
 
これってどっちが正しいって話ではなくて、
ただ、見ている世界が少し違うだけなんでしようね。
 
 
「察してほしい」と「正確に伝えてほしい」
 
 
このふたつのあいだにあるギャップを、
どう埋めていけるか。どう歩み寄るか。
 
 
そんなことを、
ひとつの「時間の感覚」から、考えさせられました。

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